つまりは正しい道に

 ドメインの更新を忘れていて、この数日分が読まれるのは少し先の話しだと思う。お名前.comで契約した頃は海外からでもカードが切れたのだが、この数年、海外からのカードが切れなくなってしまい、色々と困るケースが多い。


 さて、それはそれとして、昨日のblogでも書いたが、本当にタイトに詰まったスケジュールの中、スポンサーから方向転換を言われた時は、一瞬、全てが終わったと思った。
 物理的な時間が足りない! 家内もボー然としていた。言っている事は理解できるし、対応策もある。しかしそれを文字に起こして更に『これを中国語に直してください』と言われた時は流石に「いやいやちょっと…」と言いたくなった。
 事務所を退去し、新しいところへ荷物を移してセットアップをシミュレーションしてみたが、あと2~3日は欲しい(この段階で自分がカレンダーの読み落としをしている事に気付いていない)。

 これは30日の話し。その段階であと三十数時間でココを空けないとならないし…と、絶体絶命だった。スポンサーに数日ズラして貰うか?これも一案。
 しかし家内のこの一言で更に追い詰められた。『ナニ言ってるの!イースターホリデーで香港も台湾もマカオも全部金曜日から休みなんだよ!向こう(スポンサー)がくれって言ってるのは、今日明日なんだよ!』

 あ、終わった…と思ったその瞬間、本当に本当にその瞬間、間髪入れずにホテルの事務所から電話。
『どうしても明日の支払いが間に合わない。小切手にサインする人が先に休暇に入っていてイースターホリデーが終わるまで出社しないんです…。ついては退去日を8日まで延ばしませんか?ウチは構いませんから。』

一瞬、呆れて苦笑いが出たものの、「ん?って事は作業の時間が出来た?」
 暫しボー然の後、「あ!!!!!トラックと引越屋さん!明日来るぞ!電話して延期して!!!!!。」
 もうバタバタ…どうやって延期や処理したのか記憶に無い。しかし何とか延期。

 そして企画書の修正と翻訳、これが全11P。デザイナーに連絡。4/1は予定が入っているので3/31の夜のみ可能との事。よし、先に添削。Googleのdocumentでcloudの共有作業。添削・修正・翻訳を同時進行。で、原稿を入れたのが3/31の23時頃。4/1朝、全部キレイに仕上がって送り返されてきた。信じられないが完璧。


 朝イチでスポンサーに送りmission complete!
あり得んて、この展開。。。
 思わず家内に言った。「ホテル側の支払いの遅れが無かったらアウトだったな。まだまだ俺らは護られてるな…。」

 これで逆に余裕が生まれ、遅れている作業をここでユックリと処理する事が可能になった。運が良いのか?悪いのか?
いや、やっぱ良いんだろう。

 一瞬、凄い悪い事が起きたなと思っても、結果的にソレがあって逆に良かった、と言う出来事が多々有る。

 今回のニュープロジェクトもそう。契約が複雑で互いに参っていた。ところがアチラも我々もあるところに気が付いた。商標権第41類である。チームとして、或いはネーミングライツとしてゴチャゴチャするより、第41類の業務委託とすると下手すると契約書が三行位で収まる事に気が付いた。ならばそうしましょう、と。

 少し話しは戻るが、今回、ホテルに対して一番アタマに来ていたのが、政府の融資の件だった。
 店をやると言う前提で政府に限度額の39万マカオパタカ/約540万円を申請し、審査も通り実行を待っていた。その最中のこの退去騒動。正直言うと、本当にアタマに来ていたのは、この融資を止めなければならない事。そこが退去の合意が中々出来なかった原因にもなっていた。

 ところがこの企画書騒動で「俺、やっぱ運が良いな…助かったわ」とこの一連の騒動に想いを馳せていたらフトした事が頭をよぎった。
 家内に「政府融資の件って店だけ?」と聞くと、家内は政府の当該部署のHPへアクセス。『違う。色々ある。あれ?知財関係の取得やその事業がある!』となった。

 「おいこれ、このニュープロジェクト、それ自体が第41類そのものの知財じゃん?これ対象そのものなんじゃないか?」となり、目下、大きく舵切りの最中。恐らく通るであろう。

 灯台下暗し。そのまま進まない時は何かある。進んではいけない何かがそこに潜んでいる。だから進まない。反対に運の無い人は、そこが進んでしまう。一見、うまく行っている様だが、後で詰まる。ここを見誤るか、驕り昂って『俺ってゴイスー!』で行ってしまうかの分岐点。ならば何処までも謙虚に行きましょう。

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