シンガポール建国記念日でのスピーチで、同国の首相であるリー・シェンロンは非常に興味深い注意を呼びかけた。
「国民は心の準備をしてください。ヨーロッパでいま現在起きているロシアーウクライナの問題と同じ事は、アジアでも起こる可能性は否定できません。
米中両国はアジア地域での衝突を起こしかねない状況になっています。既に情報戦は始まっていて、シンガポールにも影響が出ています。」
「例えば一部の勢力はSNSを通して嘘の情報を流し、シンガポールにいる中国人のコミュニティーに影響を与えようとしている。現在シンガポール政府はウクライナを支持している訳ですが、これを反対させようとしている。更には反米の空気を作ろうとしている。その一方で中国やウクライナを非常に強く非難し、シンガポールを過度に西側に寄せようとする動きもある。」
「シンガポールに移民した華人(中華圏からの移民)、シンガポールにいる華族はこのシンガポールと言う地に根を付けるべきであるのです。
我々は(シンガポール国民としての)自分のストーリーを語る事ができるし、この地で開花していく事ができるのです。」*
*これは中国にある諺から来ていて
- 落葉歸根/新天地に行きながら、いつかは故郷に戻る或いは精神は祖国にあると言う考え方
- 落地生根/行った先の土地に根をおろし、そこの土地の人間として生きていく
と言う諺から来てる話しである。
これは一面、中国の動きに対し釘を刺し、国の自治権と言う概念の再確認を促していると取れる。
これは一面、中国の動きに対し釘を刺し、国の自治権と言う概念の再確認を促していると取れる。
またSNSで扇動を狙った動きに対し、強い警戒感を示したといえる。