日本にはジャーナリズムが皆無であることを見せられた出来事

大型交流イベント「チャイナフェスティバル2023」が東京で開催 (人民網日本語版)


中国の経済をはじめとする状況がますます厳しくなっているようです。


 今後の動きを予測できる人はこの段階では誰もいないでしょう。中国を専門とする〝自称〟ジャーナリストも
「もうじき崩壊」
「中国終わった」
を連呼するネラーみたいな言動に終始し、この先に起こり得る事を予測し、注意と検証を呼びかける論客が一人もいないのが残念でなりません。

ひとりくらい、いても良いのにね。

 また日本のジャーナリズムは最大のチャンスをみすみす逃していると言える出来事がありました。


 久しぶりに日本で開催されたチャイナフェスティバル。ジャーナリストならこう言うチャンスを逃しません。

 なぜなら呉 江浩 中華人民共和国駐日本国特命全権大使が出席する事は事前に分かっていたのですよ?
「特命全権大使」ですよ?
普通、プロなら取材を申し込みません?

 WにしてもFにしてもJにしても、普段から中国ネタをしたり顔で語っているのですから
「ヤァヤァ今日はおめでとうございます!」
と目一杯持ち上げたところで
「ところでね?」
と、確信に触れる取材をできる最大のチャンスだった訳ですよ。

  • 質問から逃げるのか?
  • 質問に真摯に応えるのか?
  • 無言を貫くのか?
  • そのまま激怒するか?
  • 取材が中止になるのか?
  • 或いは本音と建前を分けて本音を聞けるのか?

 いずれにしても相手の腹を直接探れる絶好の機会だった訳ですよ。したがってこう言うチャンスに、そう言うアクションを起こさない、起こせない言論人にはガッカリですね。

  • 処理水問題
  • 領土問題
  • 外交に貿易
  • ついで言うなら維新との関係

まず相手が誰であれ、直接会って話しをしないと。

相手国が視察を招待したのに「危ないから行かない」と言ったエセ保守に相通ずるものを感じます。


 先日、城西国際大学の塩出准教授が来澳しました。奥様と夏休みの旅行でしたが、塩出先生が長い事マカオの研究をされていて雑誌にも連載を寄稿しております。
 ディナー後、我が家に来てお茶を飲みながら歓談していると、先生は我が家に置いてある元マカオ立法府の議員Sulu Sou氏のパネルを見つけました。
 Sou氏はマカオ政府によって立候補を潰された民主派の議員と言う事で国際ニュースにもなりました。先生はパネルを見るなり、ご自身のスマホを取り出し写真を見せてくれました。
 それは以前、この立候補問題の時にSou氏に直接インタビューをした時の写真でした。

 私は心の中で「さすが!」と思いましたね。中国専門家のF女史はネットの番組の中で「Sou氏は天安門運動に関わった事が原因で立候補できなかったんですよ」と仰っておりました。

 Sou氏は1991年生まれ。
つまり天安門の民主化運動の時には、まだSou氏の父親のタマの中にいて、どうやって参加したのは永遠に謎のままですが…?と言う話になる。中共の戦車に対してお父さんの顔射で対抗したんでしょうか?

戦車V.S.顔射
なんかイイ勝負になりそうです╰⋃╯

 事実はそうでは無い。Sou氏が台湾に留学した時、ゼミの先生が民主化運動のリーダー、あの王丹氏だった。それを嫌った中共がマカオ政府に圧力をかけて立候補をさせなかった、と言うのが実際だろうと類推されます。

 チャイナフェスティバルで呉大使にマイクを向けたジャーナリストは皆無だったと聞く。こう言うところから日本には本物のジャーナリズムと、その気概を持ったジャーナリストがいないと言うことを理解するには充分な出来事でした。


MIX.Tokyo