債権者会議に参加した他の債権者の方々からの連絡が来た。
現段階での破産事件の収支計算書が出された。
それによると負債額は6億円(609,958,304円)、で評価額は約1億2千万円。
ここで注視したいのは負債の部(未払等)が29もの省庁からの請求で43,995,550円に上ること。自分が管理していた時に1,200万円程度だった事から考えるとわずか五年で四倍弱、増えた事になる。
また同時期に私が調査した時、1.2億円程度の負債を抱えていた事から考えて負債そのものは実に五年で五倍となり、毎年一億円ずつ借金を増やしていた事になる。
マカオでの裁判で竹村が「沢野と離れてから四ヶ月で一億円を集めた」と豪語し、そのまま判決文に記載されているが、要はタダの借金をひたすら増やしていた事をこの書類は証明しており、月額の会社維持費が一千万円程度の会社なのはわかっているので、つまり「何の儲けも無く、ただひたすらに毎年1億円の借金を増やし続けていた」だけの五年間であったと結論づけられる。その数字もピッタリあっている。
また資産の部を見ても抜けている項目や金額が相当あり、竹村のあのズボラな性格から「どうせ破産するんだから、適当で良いわ」と言う思いが滲み出てくるようだ。
まだ借入の金額や、家(会社名義での賃貸)の敷金など、算入していない数字が沢山あるのはすぐに分かったので、裁判所に申し立てをする事にした。
この計算書はマカオの裁判所にそのまま提出する。