あまりにお粗末なレベルに退化した日本人の思考回路

過日のマクドナルドのハッピーセットの問題。

まぁ、見るに耐えない酷い1日でした。

その転売ヤーの問題はそれはその問題として、情けないのは日本人のその問題を見る理解と解釈の方です。


日本マクドナルドの社長が香港人だった。

その事からこの様な話の流れに行くわけですよ。

香港出身との事で私はあえてこの方を“香港人”であり“広東人”と定義します。

私は初期段階からこれはマーケティングやセールスの部門の連中の大ポカだと言っていた訳です。

偶然見かけたこの方の意見が至極当然なモノの見方です。

この問題があった日、自宅から徒歩三分の、“いつも”の近所のマックに行きました。

カウンターにてスタッフに

「こっちのハッピーセットってどうなってるの?」

と質問。


日本での騒ぎは耳にしているそうで、

「こっちではカウンターに買いに来た人のみだよ。で、一人1セット。アプリでの注文には景品は付けないよ。」

との事。


こちらのマックの代表も当然、“マカオ人”で“広東人”。

もうこの段階で整合性が取れない話しになっている訳ですよ。


ネットでの聞き齧った知識をベースに置くと、こう言う事になるんです。

それ以上に怖いのは、そんな大会社の社長がセールスプロモーションの内容までいちいち首突っ込みますか?

どんな指揮命令系統ですねん?って話です。


自分が(経営に)関わっている会社の取引先で非上場の会社は一社だけです。あとは全部、上場しています。基本、上場会社じゃないと、問題が発生した時の解決が出来ないとか、支払いの不安とか、そう言うのの問題を払拭したいと考えているからです。


ですからそう言う会社組織の指揮命令系統や役割って大体分かりますし、ほぼ同じです。

ただそう言う組織って下から入ると企画案なんて通りませんから、担当役員と直接やりあってお仕事を頂いております。

そうすれば担当役員から決定権のある方にダイレクトに話が入り、決済をもらえますから。

それから専門の各部署に落とし込んでもらいます。

通常と逆ですね。

いわゆる“上から押し込んできた案件”にしてしまっているのです。

そうでもしないとウチみたいなパパママ会社なんて食っていけません。


しかし一般的には担当部署から話を上に上げます。

企画内容・想定売り上げ・予算規模等々…


で、役員会の承認を得て実行されるわけです。


今回の問題は、発生した問題が上に行く為の報告に関する経路が、いわゆる“カスタマーセンター”しか無く、当然それもアウトソースしているんでしょうから、こう言う緊急事態に弱いと言う、組織の脆弱性を見せるに事になりましたが、本来はこうであってはならないのですよね。

まぁ株主じゃ無いんで、そこには言及しません。


話を戻して、中共が出てきたり、社長を中心とする転売ネットワークが出てきたり、香港人を指して支那人と呼んでみたり、国旗を香港人に対して🇨🇳と表記してみたり、それこそ日本の義務教育の敗退を曝け出すような情けない罵詈雑言がX上で晒し出されていたと言う展開でした。

これじゃあN国や参政党のような輩の言っている事を“政治だ”と言い出すような支持者が集まり、跳梁跋扈するのも致し方が無いほどの認知の歪み方だと感じました。

そう言えばこんなのを見かけました。 ここでは敢えて“言葉が出来ない”と言う部分を一旦横に置いておきます。

海外では転校した際、学年を一つ落とす事は良くあります。

そう。

“良くある”事なんです。

またウチのとこでは小4から落第があります。

事実うちの子も中1を二回やりました。


今年も息子の同級生が8人も落第し、ウチ6名は辞めて他へ転校すると言う悲しい事実がありました。

またその中には、小学校の時に転校してきた子がいて、ちょっと機能障害のある子でした。

通称“暴れる子”と言われていました。

本人もコントロールが効かず、PTAの間でも親御さんに検査を勧める等、“仲間”としてなんとか一緒に進もうと言う健気な友情に溢れていました。


学校は小学校卒業の段階で追い出す予定でしたが、その雰囲気に気が付いた生徒達が学校に直訴。「あの子はわざとやっているんじゃない!」とウチの息子も含めて抗議し、学校側も折れて、皆で卒業しそして中等部へと進学しました。


しかし今年、残念な事に追放が決まり、子供たちは落胆していました。しかしそんな中でも「本人もその部分を努力しないのも悪い」と、問題点と友情を切り分けて語っているのを聞いた時、「ああ、こいつらはこいつらの中での努力とルールをキチンと認識しているんだな」とちょっと感心を覚える出来事がありました。


ここで何を言いたいのか?と言うと義務教育に対する認識の差です。


この方はおそらく日本の教育関係の方と推察されます。

日本の義務教育、6・3をとにかく受けなさい、と言う考えに見受けられます。

一方で海外では6・3とかと言う問題ではなく、その学年で覚えるべき内容の6-70%は完全に取得してくださいよ、と言う考え方です。


つまり10歳だから四年生、15歳だから中学三年生、と言う考え方では無いのです。問題はその学年に至る学習内容を把握出来たか?出来ないか?が重要なポイントなんです。


そこから考えてこのblogの一番最初の部分に戻ってみてください。

香港人!と聞いて、支那人だ!と始まる。

国旗も分からない。

ベトナム人が多かった様に出ている情報の中で、この様な判断になってしまう。

これって6・3だけとにかく学校に行っていれば良い。

その後、高校だけは出て置けば良い。

大学はどこでもいいから、卒業だけはしておいてくれ。


と言う日本の教育、就中、義務教育部分の失敗の結果では無いですかね?と思うのです。


そんな空気感がふと透けて見えたので、ちょっと書いてみました。


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